江戸時代中期に、諸国巡礼の旅の途中ここに立ち寄った禅海和尚が、断崖絶壁に鎖のみで結ばれた難所で通行人が命を落とすのを見て、ここにトンネルを掘り安全な道を作ろうと、托鉢勧進によって掘削の資金を集め、石工たちを雇ってノミと槌だけで30年かけて掘り抜いたといわれます。
開通は1763年(宝暦13年)で、当時は通行人から人4文、牛馬8文の通行料を徴収してさらなる工事費用を捻出したとされ、この洞門は日本最古の有料道路ともいわれています。
現在は車が通るトン ネルになっていますが、昔の素掘りのトンネルも一部残っており、散策が可能です。
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