七尾湾が一望できる、標高300mほどの丘陵の尾根上にあり、周囲の尾根も含め無数の砦を配置した大規模な山城でした。
元は室町時代に能登国守護であった畠山満慶が1428年頃に築いたとされますが、その後拡張整備され、約150年間にわたって七尾畠山氏の領国支配の本拠となりました。
戦国時代には上杉謙信に攻められ、一年にわたって持ちこたえたものの、最終的に上杉軍が勝利し、能登は上杉家の支配下に入りました。
その後上杉謙信が没し、織田氏が七尾城を領有し、前田利家が城主として入りましたが、既に山城の時代ではなくなっており、安土桃山時代の1589年(天正17年)に廃城となりました。
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