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武田氏館(躑躅ヶ崎館)

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 武田氏館(たけだしやかた)は、山梨県甲府市の中心部からやや北側に位置した城郭跡(居館跡)で、戦国大名武田氏の本拠地として知られ、別名「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」とも呼ばれます。

 現在は跡地に武田神社があり、国の「史跡」に指定され、「日本百名城」の一つにも数えられます。

 甲府盆地の北端に位置する扇状地に築かれた居館で、東西を藤川と相川に囲まれ、背後に要害山城を配置した構造になっており、戦国時代に信虎、晴信(信玄)、勝頼の武田氏3代が60年余りにわたって領国支配の本拠地として利用しました。

 1575年(天正3年)の長篠の戦いでの敗戦により、武田勝頼が新たな拠点として新府城を築き移転しましたが、最終的に織田信長の甲州征伐で武田氏は滅亡し、その後豊臣秀吉の命令で甲府城が築城され、武田氏館は廃城となりました。

 現在は1919年(大正8年)に創建された武田神社の境内になっていますが、遺構として土塁、堀、石垣、虎口などが見られます。

 武田神社の入口の鳥居付近からは富士山も望めます。

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