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寿永2年（1183年）、木曾で挙兵し勢力を伸ばす源義仲（木曾義仲）と、京の都から侵攻した平維盛の軍がこの地で激突し、この合戦は「倶利伽羅峠の戦い」と呼ばれています。
義仲軍が数百頭の牛の角に松明をくくりつけて敵中に向け放ったという故事でも知られ、大混乱に陥った平家軍は倶利伽羅峠の断崖から将兵が次々に谷底に転落して壊滅し、義仲追討軍10万の大半を失い、平維盛は命からがら京へ逃げ帰りました。大軍を失った平家はもはや防戦のしようがなく、安徳天皇を伴って京から西国へ落ち延び、義仲は上洛を果たしました。
倶利伽羅峠は、現在は八重桜の名所として知られており、古戦場の跡地には火牛像が数体設置されています。
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