千曲川河畔に位置する海津城は川中島地域の拠点城郭として整備され、千曲川の流れを外堀とする天然の要塞でした。
その後、江戸時代初期に真田氏が入封し、松代藩が成立、海津城は松代城と改名され、松代藩の藩庁が置かれました。
明治維新後に廃城となりましたが、現在は国の「史跡」に指定されており、「日本百名城」の一つにも数えられます。
明治の廃城によって建物が打ち壊されたために、わずかに石垣が残るのみでしたが、近年の発掘・文献調査をもとに、2004(平成16)年に櫓門・木橋・石垣・土塁・堀などが復元されました。江戸時代の姿に限りなく近い状態で再現されており、当時にタイムスリップしたようなお城散策ができます。
城郭はシンプルな構造ですが、北不明門から入城し、反対側の太鼓門から前橋を渡って場外に出て、堀の外側を歩いて元の入口に戻るのがオススメのコースです。
春は桜の名所としても知られ、例年4月中旬頃に見頃を迎えます。
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