全国に12ヶ所ある江戸時代からの現存天守が残る城の中でも、5つしかない「国宝」指定の天守閣が現存しています。
月見櫓などを巧妙に配した「複合連結式天守」は、日本の城郭建築における傑作で、優美な姿はどの方角から見ても絵になります。
天守と本丸の周囲を濠が取り囲み、歩いて一周しながら天守閣の眺めを堪能するのがオススメです。
周囲の景観ともよく調和した国宝天守は、文禄(1593〜1594)年間に豊臣秀吉の家臣だった石川氏によって建てられたと推定されており、5重6階の大天守を中心に、大天守北面に乾小天守を渡櫓で連結し、東面に辰巳附櫓・月見櫓を複合した複合連結式天守となっています。
江戸時代は、松本藩の藩庁が置かれ、主に譜代大名が次々と入れ替わりました。
明治維新後に天守は競売にかけられましたが地元有力者の尽力で解体を免れ、現在は城跡は国の「史跡」にも指定され、松本城公園として整備されており、北アルプスを抱いた威風堂々とした姿と、桜や紅葉、冬の雪景色など季節ごとに見せるさまざまな表情が美しく、松本のシンボルとして親しまれています。
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