現在残っている城跡の元になったものは武田信玄の軍師であった山本勘助の縄張りだと言い伝えられています。
現在は、本丸には懐古神社が鎮座し、遺構としては石垣と懐古園の入り口の「三の門」、市街地に存在する「大手門」のみが現存しており、これら二つは国の「重要文化財」に指定されています。
本丸跡や馬場跡を中心に桜が多数植えられており、桜名所としても名高く「日本さくら名所100選」にも選定されています。小諸城址の中でもっとも見応えがあるお花見ポイントは「馬場跡」で、入城ゲートから通路を直進してもっとも奥の位置にあたります。
馬場跡にはソメイヨシノだけでなく、八重桜や枝垂桜など多様な桜が見られ、また桜として珍しい品種の「小諸八重紅枝垂」が馬場跡に何本かあり、周囲の桜と調和した美しい姿が見られます。
小諸固有の品種である「小諸八重紅枝垂」は、ソメイヨシノよりもやや開花時期が遅く、ベストな訪問時期は満開の終盤ぐらいがよいでしょう。馬場跡の桜は、石垣の上から見下ろす眺めも素晴らしく、他ではあまり見られない光景です。
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